ジャズを学ぶということ#2 好きなものには溺れよ

コラム

ソニー・クラークの血を引く、甥にあたる男性、アレン・ロビンソンの寄稿より「ソニークラークの音楽は永遠です。彼の音楽を心から楽しんで頂くことを望みます。

音楽には、人の心をを震わせ、時には人生を変える力があります。

私がジャズに深く没頭するようになったのは、ソニー・クラークというピアニストがきっかけでした。彼のピアノの音は、ころころとビー玉が弾むように、丸くてど直球に聴覚を射抜く。音を自在に操る彼のソロはどことなく物語を連想させるようで、これまで遠く感じていたジャズの世界がぐっと身近になりました。

ソニー・クラークの音楽は素直で無邪気な空気感があり、何度も何度も耳にしたくなる引力がある。ジャズをまだ知らず、これから知ろうとしている私の頭に難なくすっと入ってきた。

それからの私は彼の音楽にどっぷり浸かるように、市場に出回る彼の全ての楽曲を聴き尽くし、そして市場に出回らないレアなレコードまで手に入れるほどでした。

YouTubeにアップしているので是非聴いてみて

この熱狂は、私だけではなく、彼の故郷アメリカよりもむしろ日本で広く受け入れられていたようで、特に「Cool Struttin’」は、日本で驚異的な売り上げを記録し、その数はアメリカの5倍近くに達したそうです。彼の音楽は、生前よりもむしろ彼の逝去後に再評価され、永く愛され続けています。

ジャズに「溺れる」ことは学びであり、日本で生まれ育った私たちにとっては異文化を知る機会でもあります。ソニー・クラークのようなアーティストの音楽に没頭し、「知ろうと思う力」が、ジャズという音楽の解像度を高めてくれる。聴こえなかったものが聴こえるようになる。

歴史とは一言では片付けられない、音楽一つ一つのバックグラウンドから学べることが無数にあるということ。何かを知ろうと思うことは、どこかで音楽ではなくても誰かの救いになるかもしれない。そんな風に思います。

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